何処かで失くしたあいつのアイツ
あのとき、はじめだけを目撃して、そこから何年も経ってしまった後悔。
それが纏うものが美しくて、どうしても強く思い出してしまう。
それは時間が経てば立つほど、強くなっていく。
自由になった大人だからこそ、それを知らないことの意味を実感する。
あの頃の途中にようやく触れる感覚は、すごく美しいものになる。
どうも
小学生の頃、DNA2〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜という漫画を手に取りました。お好み焼き屋さんに置いてあって、お好み焼きが来るまで、1話くらいまでかな、読んだ記憶があるんです。
それより少し前に、電影少女を読んだ記憶があって、同じ作者だったので、手に取った記憶があります。
電影少女も漫画は途中まで読んでいて、ドラマを見ていたという感じです。その儚さが好きで、小学生にしては記憶に残っている作品になっています。
そういうつながりがあった、DNA2を覚えていました。
そして、「シングルベット」がDNA2の歌だったことを知り、最初だけ見たままだったという心残りを思い出しました。それから、シングルベットを聞くたび、DNA2への後悔が大きくなっていきました。
だから、ようやく、DNA2を読みました。電影少女とは違って、サイキックだったりして、最初の印象とは変わっていってしまったけれど、これまでの後悔を清算することができました。
面白かったです。先生の物語は無条件で好きになってしまうようです。物語は全然違うのに、なんだか同じ感情を抱いてしまいました。すごく酸っぱくて、ほろ苦い感じ。DNA2を読んで、電影少女をしっかりと思い出そうと思いました。
漫画というのは、一度きりではダメなんだと思います。しっかりと読んだ経験が何度かあって始めて、漫画を読んだといえるのではないでしょうか。
なんでか、アニメより印象が薄く残りがちで、どうしても結末があやふやになってしまったりします。
だから、結界師は、高校の頃、途中までだったことを清算し、大学生になってもう一度しっかり読み直しました。後1回くらい読み返しが必要みたいです。
天使な小生意気は、この感覚ができてからだったので、1回目でも、記憶に残るように読みました。でも、やっぱり薄くなっていくみたいです。
電影少女やDNA2、天使な子生意気など、自分が生まれる前だったり、小さかった頃に連載されていた作品は、不思議な雰囲気を纏って輝いています。
同世代の人は、少し前の作品に胸を焦がす経験があるのでしょうか
すべての世代の良い作品がきちんと評価されますように
それでは